2016年8月13日土曜日

銀座本社

大安本社太平世戦争が激しさを増して、勝利に活気に溢れるころ、

軍需工場の建設、飛行場の整備、湾岸荷役など公共事業は、いくらでも転がり込んできたようにあった。

軍需省の顧問や、破壊消防隊の団長、全国自家用自動車組合会長などの要職にもつていた。



日本の一等地の銀座に本社ビルを持ち、別館、支社も銀座近辺に置き、全国へと支店網を拡大していった。従業員は拡大の一途で、2万人とも3万人とも言われていた。



敗戦。日本のは「亡国の淵」に立たされた。
昭和20年8月24日。

これからが運命のいたずらか、佐藤六郎大佐と呉越同舟が始まる。この運命の船に、安藤は乗せられて厚木基地問題からさらに、国に関わる重大な激動の運命に引き込まれていく 。          銀座 大安組本社

安藤は運命の岐路に立たされているとも知らず運ばれて行く、ここがその運命の出発点だったのである。

数奇の運命は、それはそれは急ぎ足に安藤をひっぱて行く。
誰が何のために。こんなに急いで。

誰も止めることはできない。